ごはんの3つのルール
わんちゃんにとってのごはんの時間は、ただお腹を満たすだけではありません。飼い主様を「頼れるリーダー」だと信頼し、家族の絆を確かめ合う大切な時間です。そんな大切な時間の3つのポイントをお伝えします。
1. ごはんの主導権は「飼い主」が持つ
「欲しがるからあげる」のではなく、「飼い主が決めたルールであげる」ことが、わんちゃんの協調性につながります。
落ち着くまで待つ: 準備中に吠えたり飛びついたりしている間は、あえて動かずに待ちましょう。わんちゃんが静かに座って落ち着いてから、器を出してあげてください。
「ヨシ」の合図を大切に: 「お座り」や「待て」をして、飼い主さんと一瞬目が合ってから「よし」と声をかけます。これで「勝手に食べない」という自制心が育ちます。
出しっぱなしにしない: 15分くらい経っても食べない場合は、一度器を下げましょう。「今食べないとなくなってしまう」というルールを教えることで、偏食を防ぎ、ごはんの有り難みを伝えます。
2. 「安心して食べられる環境」を作る
食事中に唸ったり守ったりするトラブルを防ぐために、わんちゃんが「誰にも邪魔されない」と安心できる環境を整えましょう。
食べている最中はそっとしておく: 食べている時に器を取り上げたり、体を触りすぎたりするのは控えましょう。「取られるかも!」という不安をなくしてあげることが、問題行動を出さないコツです。
静かな場所を用意する: 他のわんちゃんや物音を気にせず、ゆっくり集中して食べられる場所を作ってあげてください。
飼い主さんもゆったりと: 飼い主さんが焦っていたりイライラしたりすると、わんちゃんも緊張してしまいます。「ゆっくり食べてね」という穏やかな気持ちで見守ってあげましょう。
3. 「命と健康」を守る責任を持つ
しつけと同じくらい大切なのが、体への安全な配慮です。
危険な食べ物を遠ざける: チョコ、ネギ類、ぶどう、キシリトールなど、人間には平気でも犬には毒になるものは、絶対に口に入れないよう注意してください。
食後はゆっくり休ませる: 食後すぐに激しく動くと、お腹の病気(胃捻転など)の原因になり、命に関わることもあります。食後1時間は、のんびり過ごさせてあげましょう。
食器はいつも清潔に: バイ菌が増えないよう、食べ終わった器は毎回きれいに洗って、清潔な状態を保ちましょう。
ドッグトレーナーの観点からすると、犬にとっての食事とは単なる栄養補給ではなく、「飼い主さんを信頼し、指示に従うことでご飯が得られる」という、最も強力なコミュニケーションの場であり、しつけ、関係性の構築の部分で非常に重要な時間であると言えます。

