トレーニング記事

愛犬家とは?

日本で動物愛護や福祉はなかなか進まないのですが、
動物愛護の進んだ国では、電車やバス、レストラン、デパートやアパレルショップ、ホテルなど、多くの場所に犬を連れて行けますが、日本では公園すら遊べなくなっているのが現状です。
犬税や文化の違いなどがありますが、本質的な問題は、飼い主のしつけに対する姿勢の違いにあります。

犬に関する苦情の多くは、次の3つです。
・排泄物の処理がきちんとなされない。
・紐を放してノーリードで散歩していて怖い。
・吠え声がうるさい。

先の二点は犬ではなく飼い主の行為であり、三点目もその原因は飼い主の育て方にあります。
世の中には、犬を嫌いな方、怖い方、不潔と思う方等が大勢います。
自称愛犬家の「自分の犬、可愛さのあまり」の行動が多くの犬嫌いの人達を生みだし、結果、社会から様々な制約を受ける結果を招くのです。

『犬』・・・この素晴しい人類の伴侶を、日本の社会で認知して貰うためには、
溺愛し、「飼い主だけに愛される犬 」ではなく、
人間社会に、ひろく愛される犬」に 育てる事が必要であり、
それができてこそ真の愛犬家であると考えます。

自分たち(飼い主、トレーナー)にとって良いではなく社会にとって良い、であるが今の日本に根付くトレーニングが出来ればと思います。

そして、この意識ができることがしつけで、『都合のいい飼い主』⇒『信頼できる飼い主』に変わるきっかけになるはずです。

2025年11月07日

現在トレーニング中の飼い主様へ

現在犬のしつけやトレーニングでうまくいっていない方、よりよい効果や結果をだすときのポイントを書いてみますのでご参考になったらうれしいです。
トレーニング中の飼い主様も考えてもらうことは結構あります。



・訓練計画を立てる
 犬の集中力は短く長くやっても飽きてしまいます。そのためには
 今日のトレーニングの課題、目的や方向性を決める
 決めた目的のための手段(トレーニング内容)を決める
 トレーニングの難易度、どこまで出来たらゴール(褒めるタイミング)かを決める
 失敗パターンを見極めて対策をしてゴールに誘導する
 タイミングよく 褒める、叱る (ここまでできたらを決めておく)



・失敗が続くときに見直してほしいこと
 難易度は適切ですか?(簡単すぎず、難しすぎず)
 環境は整っていますか?(時間帯、犬の状態、体力、周りの環境)
 犬は集中できていますか?
 興奮具合のコントロールはできていますか?
 アイコンタクトは取れていますか?
 コマンドやハンドサインは適切ですか?
 適切な難易度で一度褒められていますか?
 ステップアップにすすめられていますか?
 



具体的なやり方やトレーニング方法はレッスンですすめていきます。
うまくいかない場合はトレーナーに相談ください。
基礎があっての応用(実戦)です。ひとつひとつ出来ることを増やして、
幸福の選択肢を増やしていってください。

2025年11月07日

𠮟らない、𠮟れないの注意点

先日、𠮟るも罰も全く必要ありません。それは未熟だかからすると言っているドッグトレーナーと少しお話したときに思ったこと・・・



個人的に・・・

最新の情報がー、科学的根拠がーなどと言っているがなるほど納得と思ったことがない・・・
結論ありきでそうきれいごと言いたいだけなのかと

褒めるも𠮟るも必ず必要です。ここから逃げるとどっかに歪みが生まれる。
現実から逃げて、理想を掲げて犬のためのしつけでなく、自分がやりたくないになっている。
エルドッグは必要なので褒め上手叱り上手を目指してお客様とも練習します。



偏ったしつけは危険、おすすめしていません。
褒めるだけの全く𠮟らないしつけ、ただ厳しいだけの恐怖で支配するしつけ
どっちも同じくらい危険と考えています。



怒らないしつけ、𠮟らないしつけのデメリット(あくまでも個人的な感想です)

「ごめんなさいができない」
「相手が嫌がっているから止めようよが伝わらない」
「嫌なことは全て相手のせい」爪切りなどのちょっとしたストレスで悲鳴を上げる、怒り出す
「ストレスに弱い」「がまんが苦手」
「自分の権利は強く主張する」個人主義で思いやり、協調性が低下
「他人にやってもらって当たり前になる」
「家族といれる環境以外への適応力が低い」(限られた環境のみいい子にできる)



相手に迷惑をかけてしまう場合
自分自身が危険になる場合
少なくともこの2点においては叱るは必要です。



褒めるが多いしつけ
𠮟らないで出来るテクニックとかは全然ありです。



ただ今の教育、しつけの社会的なトレンドとしてはホワイト社会、悪く言うと潔癖社会まで行ってしまった気がします・・・
見た目がいいと正義で見た目が悪いと悪の流れ・・・



いい子ならこれでしつけできます!
環境が全て整っていればこれで叱る必要はありません!
確かに間違ってはいないのですが、ひとつポイントとして考えてほしいのは「再現性ある?」ということ。

そのやり方が他の犬にも通じますかってところがなくて、現実性や理論や理屈がない(この手のタイプの人と話して考えに矛盾なく一貫性がある人を見たことないのもで・・・)
理想を掲げてみんなで追い求めようよ!ってのがSNSと相性が良くて流行っているなと思っています。



ドッグトレーナーでも自分は叱るしつけはやりません、でもそのサイズ、その犬種のしつけはやっていないので訓練所にいってくださいとか言っているトレーナーもいます。

そんな人たちが現場で理不尽と直面している頑張っている人を否定する
この流れって教育に、社会にとってよくない流れだと思っています



むしろ𠮟るを極めた人が先読みと誘導でほとんど叱らないにたどり着けるものかと

エルドッグでも必要なときに𠮟るが使えるからいっぱい自由を与えて、(あまり)叱らないしつけができるとお伝えしております。
しつけの目標や幸せが何なのか、犬種、性格などを考えて、お伝えします。



おやつに頼らないしつけをしましょう!
信頼関係はおやつではありません。


ちゃんと犬に合った上手な褒めると𠮟るこれが出来るのが大切です!



最近もやっと思ったことを書いてみました
ドッグトレーナー選びの参考になれば幸いです!

ちゃんとした理由と信念があるのでエルドッグで𠮟らないしつけを希望されてもやりません。



今回のお話は「しつけ」についてなので

芸を教える、訓練や競技会、ドッグダンス、アジリティなどではおやつを使ったほうがお勧めです!

2025年05月26日

ストレスに強くなる⁉非認知能力とは⁉

エルドッグのようちえんやフリースペースホテルでは色々なワンちゃんたちと混ざって、触れ合うことで「社会化」することができます。この社会化の部分で重要なのが非認知能力を育てることなのです。

非認知能力とは?
読み書き、計算などペーパーテストやIQテストで測ることができる能力を認知能力。
(コマンドの学習、まて、おいで、つけ、など)
測ることができない能力を非認知能力といいます。

具体的には・・・
・困ったことを解決する力
・他の人や犬とうまくコミュニケーションをとる力
・感情をコントロールする力
など、自主性、積極性、外向性、社交性、協調性、共感性、柔軟性、利他性、精神的安定性、自己肯定感、責任感、行動力、忍耐力、想像力など多くの大切な能力が非認知能力なります。





非認知能力を高めるとストレスに強くなる!?
ペット(家庭犬)でも環境の変化や困ることはいろいろあると思います。
その中で行動力や、社交性、柔軟性、忍耐力があると困ったことを解決できたり、そんなに困らなくなったりします。知らない、分からない、解決できないことが恐怖になりやすいなか、非認知能力がストレスの防御壁になり、軽減することができます。なので非認知能力を伸ばすことを推奨しています。





非認知能力を伸ばすためには?
・多様なたくさんの経験をする
いろいろな人、犬と会ってコミュニケーションをとってみたり、楽しいこと、褒めること、怒られること、うまくいったこと、うまくいかないこと、などなど

・自分で考えて行動する
指示があったから行動するより自分から行動してみることのほうが学習につながります。挑戦して試行錯誤など、自主的な行動からの成功や失敗を体感できる環境を用意することが重要です





非認知能力を育てるために飼い主様にして欲しいこと
・社会化期(0~1歳頃まで)にたくさんの経験を体験させる
 仔犬の時にたくさんの人や犬場所、音や匂いを体験する事が成長につながります
 なるべく早い時期から勧めるのも大切です。ワクチン3回目終了からお散歩にでては社会化は遅れてしまいます。(医者、トレーナーで意見が分かれるところですが)親、兄弟と接したり、抱っこで外の空気を吸わせてみたり、大きな音でラジオやテレビの音を聞かせて慣れさせたりなども有効です。

・自然な成り行きを邪魔しない、自主的な行動を尊重する
 「可愛い子には旅をさせよ」の精神
 飼い主様が指示するだけでなく、自分で考えて試行錯誤する事が大事です
・困っていることを助けすぎない
 「失敗は成長の元」
 ポジティブな仔犬のうちに失敗を経験すると、大人になってもストレスに強くなります
・迷惑行為や誤った振る舞いに屈しない
 犬も反抗期があります。要求吠えや、犬の反攻に屈してしまうと、悪い学習になってしまいます。
・能力以上の事や完璧を求めすぎない
 犬も得意なこと、苦手なことなどの個性があります。「みんなできる」や「前の犬はできた」などの過度の期待や教科書どうりできないなど、性格や相性によって出来ない事もあります。その犬に合った成長ペースでしつけをしましょう。





安全管理は飼い主様がしましょう
あくまでも犬は人間の3~5歳児の知能だったり、体も小さいです。体も心も成長の為に苦労もストレスも必要だとは思いますが、許容範囲以上の負荷やストレスを受けると逆効果にもなります。(重いケガや疲労骨折、トラウマなど)なのでその点は飼い主様がしっかりと管理してあげてください。


ヒマ過ぎても物足りないし、大変過ぎても体を壊してしまいます。ちょうどいいバランスも考慮した上で大人になった時に困らない非認知能力を育てることが出来るといいと思います。
コロナになってしまい、出かけたりする機会が減ってしまいました。、犬なのに、犬が苦手な犬が増えており、そんな困っている飼い主様の手助けをエルドッグでも出来ればと思います。フリースペースのお預かりぜひ体験してみてください。

2021年12月06日

しつけと訓練の違い

エルドッグでは家庭犬のしつけを行っています。

しつけと訓練、協調などについての説明させていただきます。

あくまでも「エルドッグでは」と思ってください。様々な解釈があり、価値観により変わります。


しつけ(家庭犬訓練)とは人間社会でワンちゃんが人間と共生していくためのルールを学ぶこと

訓練とは「盲導犬」「警察犬」「災害救助犬」など使役目的に向かって犬を学習させること

調教とはサーカスなど、おやつを使って芸を教えること


訓練は使役目的に合った犬、エリート犬の長所を伸ばすことが目的なので、基本は陽性トレーニング(褒めて強化)が中心になります。



しつけは逆で犬の本能、欲望をコントロールする、抑制することがメインです。

なのでしつけが一番難しいです。



ちなみにしつけ・訓練所の種類と傾向として



しつけ・家庭犬専門(エルドッグはココ)

 子犬(パピー)の基本的しつけ~問題行動の予防、矯正

 しつけの方針や対応も様々



訓練所

 様々ありますが、使役犬を育てる陽性トレーニングが得意



競技専門(アジリティ)

 障害物競技(アジリティ)などドッグスポーツアスリートを育てたりする。



パピー教室

 基礎トレーニングのみ、指示(コマンド)や基本的な飼育を教える
 あまりの問題犬は断られたりします。



グループレッスン

 基礎トレーニング、全体でやるので個体に合わせたトレーニングがしずらい
 料金は安めで抑えられる



などなど、しつけを行っているところも多いですが

しつけ、訓練の目的や相性に合ったところを見つけるのがおススメです。

2019年04月19日

オペラントの行動原理と褒めるだけのしつけについて

犬のしつけで役に立つオペラントの条件付け、行動原理について犬のしつけ用に簡単に説明します。

しつけに悩まれている方は1度ぜひ読んでみて下さい。

オペラントの行動原理とは、行動の直後に起こった事によって、その行動が増えたり、減ったりするということです。犬も人にも当てはまります。

犬に褒めて行動を伸ばして下さい。ご褒美をあげて下さい。

または叱ってください。などもオペラントの行動原理に沿ったものになります。

わんちゃんだと、記憶力の関係で直後(1~3秒以内)が適切なタイミングです。

専門用語の説明
〇強化・・・行動が増える
〇弱化・・・行動が減る
〇好子・・・うれしい、快感
〇嫌子・・・嫌、まずい、不快感


犬の行動に対して、飼い主様が嬉しい事(好子)をする、嫌な事(嫌子)をする場合の悪い例と適切な例

問題がある場合の望ましくない悪い場合

× 強化 弱化
好子 問題行動にやさしくすることで問題行動が増える(間違った愛情をかけてしまった) 望ましい行動に対して褒めてもらえないので行動が減る(報われなかったとき)
嫌子 嫌な事があり、ストレスがたまったので噛む(𠮟り過ぎ、環境など) 望ましい行動をしたら怒られたので行動が減る(間違ったしかり方)



しつけをする上で行う望ましい適切な場合

強化 弱化
好子 いい行動の直後に褒めその行動を増やす 問題行動に対しての不適切な愛情を減らすことで問題行動が減る(悪いことをほめる)
嫌子 過度なストレスを減らすことで問題行動が増えないようにする 叱ることで問題行動が減る



しつけのイメージとして
問題行動に対して✖の表になることをまずは減らしていくこと。
そして〇の表を増やしていくと正しいしつけになります。

そのためには・・・

適切な誘導をすること
環境を整えること
適切なタイミングで強化又は弱化を選ぶこと
犬にどうやって褒める、叱るを伝えるか
強すぎない、弱すぎない、褒め方(叱り方)をすることができるか
犬の性格に合ったやり方をできるか
などなど

エルドッグのドッグトレーナーの仕事はここを整えるお手伝いすることです。

ちなみに・・・

最近は陽性トレーニング(褒めて伸ばす)だけしかできないトレーナーが増えています。『叱る必要はありません。褒めるだけでいいんです』など見栄えのいい言葉ですが絶対に反対しています。
何故なら犬も人も欲望が会って進化して来た生き物だから、学習したら適切な行動を取り続けるわけではないし、そして嫌子(不快感)も必要だから体の感覚機能にあるからです。
例えば
おなか減った(不快感)→食べる(行動)→満腹感(快感)
暑い、寒い(不快感)→移動(行動)→回避
いい匂い(快感)→だいた体にいいいもの→獲得?
臭い(不快感)→だいたい触れない方がいいもの→回避
など当たり前のことにも嫌子は存在します。
回避したいことに不快感、いいことに対して欲求→快感があります。
適切に付き合うこと
多すぎない、少なすぎないのバランスが大事
食べすぎる→太る、楽しすぎて羽目を外す→問題行動
薬は量や場合によって毒にも良薬にもなるのと同じです。

もちろん嫌子(不快感)が強すぎてしまうは問題ですし、極力減らしていくべきだと思います。なのでなるべくは誘導をして褒めることを重視します。

また使役犬訓練の域だと褒めることが重要です。長所を伸ばして、持っている才能や能力を使い役に立つことが求められるからです。アスリートや技術職などの人などもです。

ただし使役犬の訓練としつけや問題行動の改善は別もので、訓練所上がりの訓練士は(独断と偏見)陽性トレーニングが多い、コマンド(指示)だけを教えていい子になったと表面を綺麗にして終わりだったりします。しつけにしっかりと精通しているか、考え方が合うか、合わないかをみるのもしつけを頼む上では大事になります。

話はそれましたが

いい行動を褒めるとその行動は増える
悪い行動を叱るとその行動は減る
悪い行動に快感を得られないようにすると行動は減る
悪い行動につながるストレスを減らすことで行動を増やさない

これだけ覚えて頂ければと思います。

おまけに
進化論における生存強者の考えで・・・
『反抗期』がある集団が生き残ったと
考えているので
反抗期には大人になって得するメリットがあるから必要な文化と思っています。

『もめごとは肥やし』

失敗したり、叱られたりは成長して大人になって財産になると信じています。

2020年06月29日

アルファ論の否定

否定されたのは「力による支配」であり、「リーダーという役割」そのものが否定されたわけではありません。


1. そもそも「アルファ」とは?
本来、オオカミやサルなどの群れの中で、階層の最上位に位置する個体を指します。かつては「力でねじ伏せて従わせるのがアルファ(リーダー)だ」と考えられてきました。

2. 何が「否定」されたのか?
否定されたのは、**「一番力が強い者が、恐怖で支配する」**という考え方です。
力だけで従わせる関係は、犬にストレスを与え、真の信頼関係は築けません。
力があるだけでは「エース(実力者)」にはなれても、群れを導く「リーダー」にはなれないのです。

3. これからのリーダーに求められる「3つの条件」
本当のリーダーとは、体力だけでなく、**「賢さ」と「穏やかな気質」**を兼ね備えているものです。現代のドッグトレーニングにおいて、飼い主様が示すべきリーダーシップは以下の3点に集約されます。

信頼関係: 「この人と一緒にいれば安心だ」という絶対的な安心感を与える。
一貫性のあるルール: 日によってルールを変えず、犬が迷わない道標を示す。
導く力: 叱って制止するだけではなく、正しい行動を教え示す。


「家族のリーダー」は、あなたです

犬にとって家族はひとつの「群れ」であり、そこには必ず導き手が必要です。
今求められているのは、力尽くで支配するボスではなく、「困った時に一番に頼れるパートナー」としてのリーダーです。

2026年04月13日

バランストレーニング

犬のバランストレーニングは、一言で言うと「報酬(アメ)」と「修正(ムチ)」の両方を組み合わせて、犬に善悪の境界線を教える手法のことです。

エルドッグでの考えに近いトレーニングの手法でもあります!

「これをすれば良いことが起きる」というポジティブな側面だけでなく、「これをしたら不快なことが起きる、あるいは報酬がなくなる」という側面も利用して、犬の行動をコントロールします。

主な特徴と構成要素は以下の通りです。

1. 4つの原理の使い分け
心理学の「オペラント条件付け」に基づいた、以下の要素を状況に応じて使い分けます。

正の強化: おやつや褒め言葉で、望ましい行動を増やす。

負の弱化: 遊びを中断するなどして、望ましくない行動を減らす。

正の弱化: リードのショックや「ノー」という拒絶の声などで、いけない行動をその場で止める。

負の強化: 圧力をかけ、犬が正しい行動をとった瞬間にその圧力を解除して学習させる。

2. 「Yes」と「No」を明確にする
バランストレーニングは、「褒めるだけでは、興奮状態にある犬や誘惑が強い状況(他の犬を追いかける等)を制御しきれない」と考えます。
そのため、犬が混乱しないよう、何が正解で何が間違いかをはっきりと提示することを重視します。


メリットと注意点

メリット
即効性と信頼性: 危険な行動(飛び出しや攻撃性)を緊急で止めたい場合に、高い制止力を発揮することがあります。

コミュニケーションの明確化: ダメなものはダメと教えることで、犬との間に明確なルール(社会的境界線)が生まれます。

注意点
技術の習熟が必要: 「修正(不快感)」のタイミングや強さを間違えると、犬に過度な恐怖を与えたり、信頼関係を壊したりするリスクがあります。

近年のトレンド: 現在の家庭犬トレーニングでは、動物福祉の観点から「正の強化のみ」が推奨される傾向にありますが、一方で大型犬や作業犬、深刻な問題行動を抱える犬の現場では、今もバランストレーニングが根強く支持されています。

単に「厳しくする」ことではなく、「愛情を持って明確なリーダーシップを示す」というのが、この手法の本質的な考え方と言えます。

偏ったトレーニングは良くない
褒めるだけのドッグトレーニング
厳しいだけのドッグトレーニング
ではなく心のバランスを取ってあげるトレーニングを推奨します

2026年04月13日

主従関係の否定説

「支配」ではなく「信頼される飼い主」へ

主従関係とは、一方が「主(あるじ・主人)」、もう一方が「従(したがう者・従者)」という立場に分かれ、支配と服従、あるいは指導と追従という役割がはっきりしている二者間の関係を指します。
ドッグトレーニングで否定された部分は「力で押さえつける支配」であり、現代では「信頼に基づくリーダーシップ」という意味合いが強まっています。
主従関係の全てが否定された訳ではないのです。


優しいだけでは守れない。なぜ「横並び」ではいけないのか

最近の犬のしつけでは、力でねじ伏せる「主従関係」は否定されています。しかし、一方で「友達のような対等な関係(横並びの組織)」が正解かというと、実はそうではありません。
人間社会の組織でも、「責任の所在が曖昧な横並びの組織」は、重要な局面で必ず失敗するという事実があります。

1. 「判断」という重荷を背負わせない
リーダーのいない組織では、トラブルが起きた際に全員が「どうすればいいんだ?」とパニックに陥ります。
これを家庭に置き換えると、明確なリーダーがいない状態では、愛犬が「自分がこの群れを守らなきゃ」「自分で判断しなきゃ」と思い込んでしまいます。
チャイムの音に吠え続ける、散歩で他人に飛びつくといった行動は、実は「自分が何とかしなきゃ」という、愛犬なりの必死な責任感の表れ(ストレス)であることが多いのです。

2. 責任あるリーダーシップは「信頼」
組織において、優れたリーダーは部下を支配しません。
進むべき方向を示し、責任をすべて引き受けることで、メンバーを「実行」に集中させ、安心させます。
飼い主さんがリーダーシップを取るということは、愛犬に「難しい判断は全部私に任せて、君はただ安心して隣を歩いていればいいんだよ」と伝えてあげることなのです。

3. 社会と調和するための「ルール」
ルールや秩序のない家庭は崩壊します。
愛犬にとっても、「何が良くて、何がいけないのか」の基準がコロコロ変わる(横並びで曖昧な)状態は、最も不安を感じる環境です。
一貫したルールを教えることは、愛犬をトラブルから守り、社会の中で堂々と生きていくために秩序や調和を教えることは大切な責任です。


目指して欲しいのは「信頼される飼い主」

私たちが目指すのは、権力を振りかざす「支配者」ではありません。
愛犬という大切なパートナーを、安全で幸せな毎日へと優しく導く『信頼される飼い主』です。
「この人に付いていけば、大丈夫!」
そう思わせる毅然とした姿勢こそが、愛犬の心を真にリラックスさせ、深い絆を生む鍵となります。
支配ではなく、責任あるリーダーシップを。それが、愛犬にとっての幸せにつながると思います。

2026年04月16日

叱るのが怖い・・・

「叱る」という行為に対して恐怖や抵抗を感じるのは、それだけ目の前の犬を大切に想い、関係性を壊したくないという優しさがあるからこそだと思います。
ただ、しつけにおける「叱る」は、感情をぶつける「怒る」とは全く別物です。

大切な家族だからこそ、迷わせないために

「叱るのが怖い、かわいそう」と感じてしまうのは、あなたが愛犬をそれだけ大切に想っているからこそだと思います。その優しさは、しつけにおいて最も大切な土台です。

ただ、しつけで伝える「ダメだよ」は、感情をぶつける「怒る」とは少し違います。
それは、言葉の通じない愛犬に贈る「優しさとしての境界線」です。
もし「叱ること」にためらいを感じたときは、こんな風に考えてみてください。


1. 「正解」を伝えて、心を自由にしてあげる

人間社会には、犬には理解しづらいルールがたくさんあります。
何が良くて何がいけないのかが曖昧だと、犬はどう振る舞えばいいか分からず、常に顔色を伺って緊張してしまいます。
毅然と、でも穏やかに「それは違うよ」と伝えることは、愛犬にとって「安心して歩ける道しるべ」になります。


2. 「安全」という名の自由を守るために

「危ないよ」を教えないままにしておくと、飛び出しや拾い食いなど、愛犬の命を脅かすトラブルを招くかもしれません。
マナーを身につけることは、ドッグランで思い切り走れたり、いろんな場所へ一緒にお出かけできたりと、愛犬の世界を広げ、選択の自由を増やすことに繋がります。


3. 「頼れるパートナー」として信頼されるために

犬は、いざという時に自分を導いてくれる存在に、大きな安心感を抱きます。
好ましくない行動をすべて受け入れるのではなく、冷静に「こっちだよ」と導いてあげることで、愛犬はあなたを「一生ついていきたい最高のパートナー」として、より深く信頼するようになります。



視点を少し変えてみませんか?
叱ることは「怖がらせること」ではなく、愛犬が人間社会で一生安全に、そして誰からも愛されて暮らすために必要なことです。
それは攻撃ではなく、大切な家族をずっと守り抜くための「愛情」です。

2026年04月17日

犬が強気になる環境

犬が強気になりやすい(あるいは強気に出やすい)場所や環境には、いくつかの共通した特徴があります。
これは犬の「テリトリー意識」や「優位性の確認」、あるいは「防衛本能」が刺激されることが主な要因です。

主に以下の4つのシチュエーションが挙げられます。

1. 自分のテリトリー(家・庭・玄関)
犬が「ここは自分の群れの場所だ」と強く認識している場所です。
玄関・窓際: 外敵(郵便配達員や通行人)を監視できる場所では警戒心が高まり、吠えたり威嚇したりすることで「自分が追い払った」という成功体験を積み重ね、より強気になる傾向があります。
門扉付近: 境界線がはっきりしている場所ほど、防衛本能が働きやすくなります。

2. 狭い空間や逃げ場のない場所
心理的に余裕がなくなる場所では、恐怖の裏返しとして攻撃的(強気)な態度をとることがあります。
エレベーター内: 他の犬や人間との距離が強制的に近くなるため、パーソナルスペースを侵されたと感じた犬が先制攻撃的に威嚇することがあります。
行き止まりや通路: 相手を避けるスペースがない場所では、立ち向かうしか選択肢がないと判断しやすくなります。

3. 高い場所(物理的な視点)
物理的な高さは、犬の心理状態に影響を与えることがあります。
ソファやベッドの上: 人間と同じ、あるいは人間より高い位置にいることで、自分が優位であると勘違いしやすくなる場合があります。
抱っこされている時: 飼い主の腕の中にいることで「背後に強い味方がいる」と大きな気持ちになり、他の犬に対して強気になる(いわゆる「虎の威を借る狐」状態)ケースも多いです。

4. 資源(リソース)がある場所
自分にとって価値のあるものが存在する場所では、それを守ろうとして強気になります。
食器の周り: 食事中や食後の食器がある場所。
お気に入りのおもちゃがある場所: 所有権を主張しようとします。


もし愛犬が特定の場所で強気な態度を見せる場合は、まずその犬が何に対して不安を感じているのかを理解し、安心させてあげることが大切です。

2026年04月17日

愛犬にとって「本当に優しい人」とは?

「優しさ」と「甘やかし」を勘違いしていませんか?
愛犬が求めているのは、便利な人ではなく「頼れるパートナー」です。


犬から見た「二つの顔」

愛犬との関係性を、一度客観的にチェックしてみましょう。

都合のいい人(便利な存在)
特徴: 犬が要求(おやつ・散歩)すれば、すぐに言う通りにしてしまう。
犬の本音: 「この人は自分の思い通りになる便利な道具だ」
リスク: ルールがないため、犬は「自分が便利な存在を守らなきゃ」と常に気を張り、不安やワガママ(吠え・噛み)に繋がりやすくなります。

尊敬される人(頼れるリーダー)
特徴: ダメなものはダメと一貫しており、生活の主導権を人間が持っている。
犬の本音: 「この人の言う通りにしていれば、安全で安心だ」
メリット: 犬は「自分で判断しなくていい」という解放感を得て、精神的にとてもリラックスします。


「愛すること」と「甘やかすこと」は別物です。
毅然とした態度でルールを示すことは、冷たさではありません。 むしろ、言葉を持たない犬が「どうすればいいの?」と迷わないためのルールを示すこと。
それが、飼い主として与えられる「愛情」だと思います。

2026年04月17日

教育の三育  知育・徳育・体育とは?


犬のしつけや教育での一つの考え方「知育・徳育・体育」という考え方を紹介します。


1. 知育:考える力を養う
犬の脳に刺激を与え、「知能や思考力を養う教育」を行います。

具体例:
コマンドの習得:コマンドを覚えることでコミュニケーションを円滑にします。
ハンドサインの学習:人間との支持をボディランゲージで視覚的に学習します。
強化と弱化: 何が褒められる、何が叱られるなど経験によって学習します。

メリット: 知識や正解(求められる答え)の学習や、自信の向上、不安の軽減につながります。


2. 徳育:社会性と自制心を養う
人間社会のルールを学び、「豊かな心や道徳心を養う教育」を行います。

具体例:
社会化: 他の犬、人、環境、音に対して落ち着いていられるようにする。
自制心: 「待て」や「マテ」で衝動を抑える練習。
信頼関係の構築: 飼い主をリーダーとして尊重し、安心して指示に従える関係性を作る。

メリット: 社会のルールを守り、人間と共生するためのルールや社会性を形成します。
噛みつきや飛びつきなどのトラブルを防ぎ、どこへでも連れて行ける「良きパートナー」になります。


3. 体育:健康な体と発散
犬種や年齢に合わせた「健やかな体を養う教育」を行います。

具体例:
適切な散歩: 単なる歩行だけでなく、勾配のある道や芝生など足裏への刺激。
ドッグスポーツ: アジリティやフリスビーなど、全力で体を動かす活動。
ボディコントロール: どこを触られても平気な状態にする(グルーミングや診療への耐性)。

メリット: 運動によるエネルギーの発散は、問題行動の抑制に直結します。


「三位一体」
これらは独立しているのではなく、密接に関係しています。
体育でエネルギーを適切に発散しているからこそ、 徳育によって学んだ自制心が、知育の質を高めます。
これら3つのバランスが整うことで、犬は家族の一員としての役割を理解し、人間社会の中でリラックスして幸せに暮らすことができるようになります。

優先順位

あくまでも目安ですが、「体育 > 徳育 > 知育


「心身のコンディション」⇒「社会性と信頼関係」⇒「正しい学習」

の順番がスムーズなしつけに繋がりるのでオススメです。

もちろん「最終的にはバランス良く」になります。

2026年04月18日

しつけを一番簡単に言うと?

ドッグトレーナーとしての15年の経験で「しつけとは?」を一番簡単に言うと・・・


『まて、おいで、褒める、叱るができる』


以上!!


考えが変わったら書き直しにきます。

2026年04月19日

知育とは?

知育について具体的に紹介していきます。

学習とは犬の脳に刺激を与え、「知能や思考力を養う」学び習得することであり、
犬ではよく「コマンド」を学習させることがメインになります。

よくあるコマンド
すわれ、ふせ、まて、つけ、あとえ、おいで、いけない、NO、ハウス、アウト

コマンドを教えることのメリット
お互いに共通言語をもち、何をするべきかを明確にすることができます。
・飼い主の意図が明確であるため、いぬにとって何をすべきか、どう動くのが正解かを予測できるようになり、安心感につながります。
・飼い主が大きな声を出したり、動くだけではいぬは遊んでいるのか怒っているのか混乱するが、固定されたコマンドはその混乱を取り払い明確なメッセージになります。
・コマンドは落ち着け、こちらに集中しなさいという意思表示になります。

強化と弱化による経験的学習
 
強化 犬にとって「良いこと」が起きることで、その行動を繰り返すようになることです。
例 お座りをした直後にほめてもらえたので、次もお座りをする。
弱化 犬にとって「嫌なこと」がなくなることで、その行動を繰り返すようになることです。
例 リードを強く引かれるという不快な状態から、犬が横についた瞬間にリードが緩む。不快から解放されるため、横につく行動が増える。

2026年04月24日

よく眠れる環境

質の高い「運動」と「刺激」
単に歩くだけの散歩ではなく、メリハリのある活動が眠りの質を上げます。
お散歩、ドッグラン、ボール遊びなどがオススメです。
飼い主の指示に従って集中して歩くことで、犬は脳を使い、心地よく疲労します。
また、匂い嗅ぎや頭を使うトレーニングを取り入れ、本能を充足させることで、肉体的な疲れ以上の満足感を与えられます。
ドッグランなどでほかのワンちゃんたちと遊んだりすることも有効です。


安心できる寝床
犬は本能的に、背後や頭上が守られている場所を好みます。
家族の動線から少し外れた、扉や窓から離れた静かな場所に配置するのが理想的です。
また、狭い場所を好む子もいれば、見晴らしの良い場所、広いところを好む子もいます。
室内の部屋で十分な広さと感じる犬もいれば、クレートやドーム型のベッドなど狭い場所を好む犬もいます。具体的には壁際、部屋の隅、ソファの上など。


適切な環境管理
犬種にもよりますが、一般的に温度は20度から22度前後、湿度は50%程度が過ごしやすい目安です。
夜間はしっかりと照明を落とし、体内時計を整えてあげましょう。


就寝前のルーティン
寝る直前に激しく動くのではなく、マッサージやスキンシップなどの落ち着いたコミュニケーションを行いリラックスモードにしてあげてください。


信頼できる飼い主の近くが一番安心
犬にとって眠るというのは最大の無防備な状態です。
犬がリラックスして寝ているのは信頼できる飼い主がいてこそのものです。
もし愛犬が警戒して、熟睡できてないと感じたら信頼できる飼い主なのか、今一度確認してみてもいいかもしれません。

「近く」といっても、その距離感には個体差があります。
密着型: 常に体に触れていたいタイプ。
視界確保型: 触れはしないけれど、目を開けた時に飼い主が見える位置を好むタイプ。
遠巻き型: 信頼はしているけれど、一人の時間を大切にしたい自立心の強いタイプ。

もしも、飼い主の側で寝ることで「依存心」が強くなりすぎてしまい、離れた時に分離不安傾向がある場合は、少し注意が必要です。


安心して寝てもらうためのポイント

選択肢を与える: 「飼い主の側」以外にも、静かに一人で眠れるハウス、クレートなどの場所を作って選べるようにしておく。
本人の意思を尊重する: 近くに来たがる時は受け入れ、一人で寝たい様子の時はそっとしておくという、適度な距離感が健康的な信頼関係を作ります。

2026年04月27日

ごはんの3つのルール

わんちゃんにとってのごはんの時間は、ただお腹を満たすだけではありません。飼い主様を「頼れるリーダー」だと信頼し、家族の絆を確かめ合う大切な時間です。そんな大切な時間の3つのポイントをお伝えします。


1. ごはんの主導権は「飼い主」が持つ
「欲しがるからあげる」のではなく、「飼い主が決めたルールであげる」ことが、わんちゃんの協調性につながります。

落ち着くまで待つ: 準備中に吠えたり飛びついたりしている間は、あえて動かずに待ちましょう。わんちゃんが静かに座って落ち着いてから、器を出してあげてください。

「ヨシ」の合図を大切に: 「お座り」や「待て」をして、飼い主さんと一瞬目が合ってから「よし」と声をかけます。これで「勝手に食べない」という自制心が育ちます。

出しっぱなしにしない: 15分くらい経っても食べない場合は、一度器を下げましょう。「今食べないとなくなってしまう」というルールを教えることで、偏食を防ぎ、ごはんの有り難みを伝えます。


2. 「安心して食べられる環境」を作る
食事中に唸ったり守ったりするトラブルを防ぐために、わんちゃんが「誰にも邪魔されない」と安心できる環境を整えましょう。
食べている最中はそっとしておく: 食べている時に器を取り上げたり、体を触りすぎたりするのは控えましょう。「取られるかも!」という不安をなくしてあげることが、問題行動を出さないコツです。

静かな場所を用意する: 他のわんちゃんや物音を気にせず、ゆっくり集中して食べられる場所を作ってあげてください。

飼い主さんもゆったりと: 飼い主さんが焦っていたりイライラしたりすると、わんちゃんも緊張してしまいます。「ゆっくり食べてね」という穏やかな気持ちで見守ってあげましょう。


3. 「命と健康」を守る責任を持つ

しつけと同じくらい大切なのが、体への安全な配慮です。

危険な食べ物を遠ざける: チョコ、ネギ類、ぶどう、キシリトールなど、人間には平気でも犬には毒になるものは、絶対に口に入れないよう注意してください。

食後はゆっくり休ませる: 食後すぐに激しく動くと、お腹の病気(胃捻転など)の原因になり、命に関わることもあります。食後1時間は、のんびり過ごさせてあげましょう。

食器はいつも清潔に: バイ菌が増えないよう、食べ終わった器は毎回きれいに洗って、清潔な状態を保ちましょう。


ドッグトレーナーの観点からすると、犬にとっての食事とは単なる栄養補給ではなく、「飼い主さんを信頼し、指示に従うことでご飯が得られる」という、最も強力なコミュニケーションの場であり、しつけ、関係性の構築の部分で非常に重要な時間であると言えます。

2026年04月30日

お散歩の大切さ

エネルギーの発散

破壊行動や無駄吠えの軽減: 家の中でのイタズラや、窓の外に向かって吠え続ける行動は、「退屈」と「有り余ったエネルギー」から生じることがありますが、お散歩でエネルギーの発散を行うことでなくしていくことができます。

欲求不満による攻撃性の緩和:エネルギーが蓄積しすぎると、犬は常にイライラした状態になります。お散歩でエネルギーの発散を行うことで欲求不満を軽減することができます。


身体的な健康維持

運動による肥満防止: 筋肉を維持し、関節への負担を減らすだけでなく、適切な体重を維持することで糖尿病などの生活習慣病のリスクを下げます。

日光浴と体内時計: 太陽の光を浴びることで、セロトニンが分泌され、情緒の安定や質の高い睡眠にもつながります。


精神的なリフレッシュと脳の活性化

「情報収集」という本能の充足: 犬にとっての鼻は、人間の目と同じくらい重要な情報源です。外の風の匂いや他の犬の痕跡を嗅ぐことは、脳に大きな刺激を与え、ストレス解消に直結します。

退屈の防止: 家の中という限られた環境だけでは、犬も退屈してしまいます。外の景色や音、匂いの変化は、犬の知的好奇心を満たしてくれます。


社会性の維持

外部環境への適応: 車の音、子供の声、他の犬や見知らぬ人など、家庭以外の刺激に慣れることで、過度な警戒心や恐怖心を取り除くことができます。

適切な社会化: 他の犬や人と適切な距離感で接する機会を持つことは、無駄吠えや攻撃性の抑制にも役立ちます。


信頼関係の構築

飼い主との共同作業: お散歩は、飼い主と愛犬が同じ時間を共有する大切な時間です。散歩は単なる移動ではなく、飼い主と犬の大切なコミュニケーションの時間であり、人間側がしっかりと犬を適切なコントロールすることで、信頼関係が深まり、しつけ全般がスムーズになります。

2026年04月30日

犬の気持ちにどこまで寄り添うか?

犬のしつけにおいて「寄り添う」とは、甘やかすことではなく、犬を安心させることと、犬の学習をサポートすることの2点です。

一方で、犬を迷わせないために「あえて寄り添わない」べき場面も存在します。

寄り添うべき部分

ここでは、犬の「本能」や「恐怖」を否定せず、受け入れることが重要です。

感情の揺れ 雷や花火、あるいは社会化不足で何かに怯えているとき、「怖がるのはダメ」と突き放すのではなく、まずはその不安に寄り添い、安心できる環境を作ってあげます。心が安定しなければ学習は始まりません。

学習のペース 「昨日できたことが今日できない」のは、犬がサボっているのではなく、体調や環境に気を取られているだけかもしれません。犬の今の理解度に合わせて、ステップを細かく分割してあげるのは、最高の寄り添いです。

生物学的な欲求「もっと歩きたい」「何かを嗅ぎたい」「噛んで遊びたい」という欲求は、犬としての健全な証拠です。これらを頭ごなしに否定せず、ルールの中で発散させる方法を一緒に考えます。


寄り添わない方がいい部分

ここでは、飼い主さんが感情に流されず一貫した態度を保つ必要があります。

不適切な「要求」への対応 吠えればおやつが出る、飛びつけば構ってもらえるといった「要求」に対しては、一切寄り添う必要はありません。ここで中途半端に応えてしまうと、犬は「もっと強く要求すれば通る」と学習し、結果的に犬自身が常にイライラして過ごすことになります。

一度決めたルールの徹底 「今日は疲れているから、机の上のものを食べても怒らない」といった、飼い主側の都合によるルールの緩和は避けるべきです。犬にとって「昨日はOKだったのに今日はダメ」という曖昧さは、大きなストレスと不信感に繋がります。

過度な同情による擬人化 「雨の散歩はかわいそう」「ケージに入れるのは不憫」という、人間側の「かわいそう」という感情に寄り添いすぎないことも大切です。犬はルーティンと安全な境界線があることで、かえって安心を感じる動物だからです。

巷にあふれる「とにかく犬の気持ちに寄り添うことが一番」という情報は、飼い主さんにとって非常に耳当たりが良く、受け入れやすいものです。しかし、その情報が「犬の感情を尊重すること」と「犬の言いなりになること」を混同させてしまっているケースが少なくないと感じます。

2026年05月01日

とにかく犬に寄り添うのが一番

巷にあふれる「とにかく犬の気持ちに寄り添うことが一番」という情報は、飼い主さんにとって非常に耳当たりが良く、受け入れやすいものです。しかし、その情報が「犬の感情を尊重すること」と「犬の言いなりになること」を混同させてしまっているケースが少なくないと感じます。

依存や不安を強めてしまう可能性
「寄り添う」を「常に構う」「不安に同調する」と解釈してしまうと、犬が自立する機会を奪ってしまう場合があります。
犬が少し不安そうな仕草を見せたときに、飼い主さんが過剰に反応して寄り添いすぎると、かえって「やっぱり今は怖い状況なんだ」と犬の不安を増幅させてしまう場面も多く見受けられます。


犬に「決断」という重荷を背負わせるリスク
何でも犬の気持ち(要求)を優先するということは、見方を変えれば「どう行動するか」の判断を犬に丸投げしている状態とも言えます。人間社会という複雑な環境の中で、何が安全かを判断するのは犬にとって非常に重い負担です。
「寄り添う」ことが、結果として犬に過度な責任感やストレスを与え、落ち着きのない状態を作ってしまう要因のひとつになっていることも考えられます。


社会との摩擦が生じやすくなる
「この子が嫌がっているから、しつけはしない」といった極端な寄り添い方は、公共の場でのトラブルや、周囲の人・犬への迷惑に繋がる恐れがあります。
最終的に困るのは、どこにも連れて行ってもらえなくなる犬自身です。
社会のルールを教えないことは、長い目で見れば犬の自由を奪うことにもなりかねません。


「寄り添い」の再定義
多くの情報で語られる「寄り添い」は、少し偏りがあるように思います。
本来は、多角的な視点があって初めて成立するものではないでしょうか。

理解はするが、同調はしない (「怖がっているな」と察知はするが、自分は平然と落ち着いている)
欲求は満たすが、要求は飲まない (運動したい欲求は満たすが、おやつをねだる要求には応じない)
今の感情よりも、将来の幸せを優先する (嫌がるお手入れも、今後のために少しずつ慣れさせる)


「寄り添う」という言葉はとても美しいですが、それが「教育の放棄」になっていないかを見極める視点が、今の情報過多な状況では特に重要になっているのではないでしょうか。

2026年05月01日

体育とは?

1. 食事(エネルギーの源と体作り)

「体育」における食事は、単なる栄養補給ではなく、「動ける体を作るための燃料」と考えます。

筋肉と骨の形成: 運動に耐えうる強い筋肉や関節を作るため、良質なタンパク質や脂質が不可欠です。

エネルギーの最適化: 運動量に合わせたカロリー管理を行い、肥満を防ぐことが重要です。体重が1kg増えるだけでも、犬の関節にはその数倍の負荷がかかり、運動能力を著しく低下させます。
精神への影響: 低品質なフードや添加物は、時に犬をハイテンションにさせすぎたり、逆に無気力にさせたりすることがあります。安定したパフォーマンスのための「質」へのこだわりが大切です。


2. 運動(能力の発揮と発散)

「体育」のメインとなる要素であり、「本能の充足」と「身体機能の維持」を担います。

動的運動(エネルギー発散): 走る、追いかける、引っ張るといった「心拍数を上げる運動」です。これにより、溜まったストレスを爆発させ、精神的な「毒出し」を行います。

静的運動(筋力): ゆっくり歩く、段差を上り下りする、など。体を鍛え、老齢期になっても自分の足で歩ける「貯筋」を作ります。

脳への刺激: 運動中に外の空気を吸い、様々な地面の感触を足裏で感じることは、脳への強力な刺激となり、認知機能の維持にもつながります。


3. 睡眠(回復と情報の整理)

「体育」において「運動によるダメージを修復し、成長させる時間」です。

超回復の促進: 運動で負荷がかかった筋肉は、睡眠中に分泌される成長ホルモンによって以前より強く修復されます。しっかり休ませることで、初めて「体育」の効果が体に定着します。

ストレス値の低下: 犬は1日12〜15時間(子犬やシニアはそれ以上)の睡眠を必要とします。睡眠不足は警戒心を強め、学習能力を低下させるため、運動後の「静寂」はトレーニングの一環といえます。

脳の整理: 運動やトレーニングを通じて得た経験を脳に定着させるのも睡眠中に行われます。


食事・運動・睡眠のサイクル

この3つの関係性は、以下のようなサイクルで回っています。

食事でエネルギーを取り入れる。
運動でそのエネルギーを使って体を動かし、心地よい負荷をかける。
睡眠で負荷を回復に変え、次の活動への意欲を高める。

この体育のサイクルがスムーズに回っている犬は、落ち着きがあり(徳育)、指示に対する理解力も高く(知育)なります。

2026年05月01日

愛情とは?

犬のしつけにおける愛情とは、単にかわいがることではなく、「人間社会で犬が迷わず、安全に、幸せに暮らせるためのルールを授けること」だと思います。

大切なポイントを3つにまとめました。

1. 「自由」よりも「安心」
犬にとって、ルールがない世界は「どう振る舞えばいいか分からない」不安な世界です。
飼い主が「これはOK、これはダメ」と明確な基準(ルール)を一貫して教えてあげることは、犬に「飼い主の指示に従っていれば安心だ」という心の安らぎを与えることになります。
この信頼関係こそが愛情の土台です。

2. 「存在」を愛し、「行動」を教える
愛犬がたとえ指示通りにできなくても、あるいは困った行動をしても、その子自身の価値は変わりません。
存在の肯定: 「あなたが大好き」という気持ちは、何があっても揺るがない。
行動の是正: でも、噛んだり飛び出したりする「危ない行動」は、その子の安全を守るために心を鬼にして教える。 このように、「命を丸ごと受け入れること」と「いけないことは教えること」を分けるのが、本当の愛情です。

3. 「今」の楽しみより「一生」の幸せを考える
しつけの最中、犬が嫌がったり、自分が叱りたくないと感じたりすることもあるかもしれません。 しかし、そこで妥協せずに教え続けるのは、「いつか外の世界に出たとき、この子が誰からも愛され、安全に過ごせるように」という未来への責任感があるからです。

犬への愛情とは「無償の献身」や「この子の飼い主として、一生守り抜くという覚悟を持って向き合うこと」ではないでしょうか。

2026年05月01日

おやつのしつけでのメリットデメリット

おやつを使うメリット

正解が伝わりやすい
「座ったらおやつがもらえた!」という直接的な喜びがあるので、犬が「何をすれば褒められるのか」をすぐに理解できます。

トレーニングが「遊び」になる
おやつは犬にとって最高のご褒美です。しつけが「命令される嫌な時間」ではなく、「飼い主さんと楽しく遊べる時間」に変わります。

犬の自発性を引き出す
「怒られるのを避ける」のではなく「良いことを求めて動く」という心理状態を作ります。

しつけの「入り口」としての役割
まだ信頼関係が十分に築けていない段階では、おやつが強力な仲介役となります。

集中力の「持続時間」を延ばせる
おやつを小出しにすることで、まだ集中力が短い子犬や、飽きやすい性格の犬でも、一つのしつけを長く続けられるようになります。これにより、反復練習の効率が上がります。

「考える力」を養う
「おやつをもらうために、次は何をすればいい?」と犬に考えさせるトレーニングが可能になります。指示を待つだけでなく、犬が自分で試行錯誤して正解を探すプロセスは、脳の活性化に非常に効果的です。

身体の緊張を和らげる
咀嚼して飲み込むという動作は、犬の副交感神経を刺激し、緊張状態にある犬を物理的に落ち着かせる効果があります。強い不安を感じている場所で、おやつを食べることでパニックを抑制できる場合があります。

「正確な動作」の微調整がしやすい
例えば「つけ(横について歩く)」で、あと数センチ右に寄ってほしい、鼻先の向きをまっすぐにしてほしい、といった細かい修正を行う際、おやつの位置で犬の体勢を繊細に誘導できます。

家族間のトレーニングレベルを統一できる
家族の中で「お父さんには従うけど、子供の言うことは聞かない」といったバラつきが出ることがあります。おやつを媒介にすることで、犬にとって「誰の指示でも一貫して良いことが起きる」というルールが明確になり、家族全員が一定の成果を出しやすくなります。


おやつを使うデメリット

「ご褒美がないとやらない」問題
おやつを常に見せていると、犬が「おやつを持っていないなら、言うことを聞かなくていいや」と損得勘定で動くようになってしまいます。

太りやすくなる
ついつい与えすぎてしまい、カロリーオーバーになることがあります。1日のご飯の量から、おやつ分を差し引くなどの工夫が必要です。

使い方を間違えると「考える力」の低下
おやつによる誘導が強すぎると、犬は「手の動きを追うだけ」になりがちです。自分で状況を判断して「どうすれば正解か」を導き出す脳の働きが弱まり、指示待ち人間ならぬ「指示待ち犬」になってしまうリスクがあります。

犬の「ストレス耐性」が育ちにくい
おやつという「快」の刺激だけでコントロールしていると、思い通りにいかない時や、報酬が得られない状況に直面した際、すぐに諦めたり、パニックになったりする場合があります。我慢強さや精神的なタフさを養う機会を逃す可能性があります。

「ご褒美をもらえないこと」自体が罰になる
いつもおやつをもらっていた状況で、急におやつがなくなったり忘れたりすると、犬は強い混乱やストレスを感じます。これによって、これまでできていた行動が逆に荒れたり、飼い主に対して不信感を抱いたりする「負の側面」が生じることがあります。

飼い主の」「観察力・表現力」の鈍化
おやつに頼りすぎると、飼い主側が「自分の表情、声のトーン、姿勢」で犬に伝える努力を怠るようになります。結果として、道具がない状況でのコミュニケーションスキルが上達せず、飼い主自身の「リーダーとしての魅力」が育ちにくくなります。

自律神経の乱れ
おやつを期待して常にアドレナリンが出ている状態でトレーニングを続けると、犬が「興奮すること」を基準として学習してしまいます。穏やかに指示を待つことが難しくなり、常にソワソワした気質を強化してしまう恐れがあります。

緊急での対処
命に関わるような緊急時や、犬がパニックになっている状況では、おやつは全く役に立たないことが多々あります。

2026年05月08日

良い家庭犬とは?

目指してほしいのは、人間社会のルールに適応し、家族や周囲と穏やかに共生できること


メンタルの安定
家庭犬にとって最も大切なのは、日常生活の中で過度なストレスや恐怖を感じずに過ごせることです。

社会化: 外部の音、見知らぬ人、他の犬、車などに対して過剰に反応(吠える・パニックになる)せず、落ち着いていられること。

オンとオフの切り替え: 家の中ではリラックスして過ごし、散歩や遊びの時間は活発に動くというメリハリがついていること。

問題行動を起こさない:問題行動のほとんどは興奮によるもので、安定している家庭犬は問題行動を起こしにくいです。


コミュニケーション能力
周りと調和できるのがよい家庭犬には大切です。

無駄な争いをさける 相手のボディランゲージを読み取り、引くことができるので無駄な争いを避けることができます。 

ストレス軽減 嫌いな犬がいても距離の取り方を知っているので、余分なストレスをなくすことができます。

従順性が高い 自分の本能や感情を抑えて、人間のルールに適応する。欲求不満に強く、興奮しすぎても飼い主の声一つで冷静さを取り戻せる能力も、従順さの一つです。

人とコミュニケーションをとるのが好き 指示に対しての反応速度や協調性など人と何かすることに喜びを感じられる状態です。


マナースキル
社会生活を送る上で、他者に迷惑をかけないためのスキルです。

お散歩のマナー: 飼い主の横を落ち着いて歩く

呼び戻し: どんな状況でも名前を呼ばれたら戻ってくる(安全確保のため)。

トイレスキル: 決められた場所、あるいは散歩時などコントロールされた状況で排泄ができること。

診察や美容: 診察中や美容中も体を触られてもおとなしくできること。
マナーは飼い主だけに愛されるのではなく、社会全体から愛される犬にしていくためのものです。社会全体から愛される犬になるためにしっかりと教えていきましょう。


まずしつけの前に、うちの犬が目指したい家庭犬像をイメージするのもしつけの大切1歩です!

2026年05月08日

お散歩のマナー

犬のお散歩は犬の心身の健康だけでなく、地域社会との良好な関係を築くためにも大切な時間です 。
周囲の人も犬も心地よく過ごすために、一般的に大切とされているマナー を知っておきましょう。

排泄物の適切な処理
もっとも基本的で重要なマナーです。

フンの回収: 必ず持ち帰り、自治体のルールに従って処分します。
尿の処理: 住宅の塀、電柱、他人の敷地内などで尿をした場合は、水でしっかり洗い流すのがエチケットです。
事前の排泄: なるべく家で排泄を済ませてから外出する習慣をつけると、トラブルを未然に防げます。


リードのコントロール
愛犬の安全を守り、周囲に威圧感を与えないための配慮です。

ノーリード禁止: 公共の場でのノーリードは、条例で禁止されていることがほとんどです。
リードの長さ: 伸縮リードを使用する場合は、人が多い場所や曲がり角では短く固定しましょう。急な飛び出しによる事故や、自転車・歩行者との接触を防げます。


他の人や犬への配慮
すべての人が犬好きとは限りません。

「挨拶」の確認: 他のワンちゃんに近づけたいときは、必ず相手の飼い主さんに「挨拶してもいいですか?」と確認しましょう。怖がりの子や、トレーニング中の子もいます。

飛びつきの防止: 通行人に飛びつかないよう、すれ違うときはリードを短く持ち、愛犬の意識を飼い主に向けさせることが大切です。
狭い道での待機: 狭い歩道では一旦止まり、道を譲る姿勢を見せるだけで、周囲への印象は大きく変わります。


持ち物リスト
忘れ物がないように、出発前にチェックしましょう。

リード・首輪/ハーネス
逸走防止・コントロールのため

フン処理袋
排泄物を持ち帰るため

水洗用ボトル
おしっこを流したり、飲水用として

ティッシュ
フン処理や汚れの処理に

マナーポーチ
拾ったフンの臭い漏れを防ぐために便利

2026年05月08日

トイレトレーニングのポイント

環境づくり
まずは犬が「ここはトイレだ」と認識しやすい環境を整えることが大切です。

広さの調整: 最初はトイレの場所を広く作り、上手にできるようになったら徐々に範囲を狭めていきます。
場所の選定: 広すぎず、ワンちゃんが落ち着ける静かな場所を選びます。
生活スペースの分離: 寝る場所とトイレの場所はしっかりと分けましょう。
生活リズムの固定: 「ハウス → トイレ → 運動 → ハウス → トイレ」という一定のサイクルを作ると、排泄のタイミングを掴みやすくなります。


トイレトレーニングの2ステップ

1 タイミングを逃さず誘導する
犬が排泄したくなるタイミング(寝起き、食後、運動後、水を飲んだ後など)を狙って、トイレシートの上へ連れていきます。
床の匂いを嗅ぎながらソワソワし始めるのがサインです。

2 成功したら即ほめる
排泄が終わった瞬間に、大げさなくらい褒めてあげてください。
おやつをあげる、優しく撫でるなど、犬にとって「ここで排泄すると良いことがある」と思わせるのがコツです。


やってはいけない「NG行動」
失敗した時の対応を間違えると、トレーニングが長引く原因になります。

叱らない: 失敗しても決して叱ってはいけません。
放置しない: 汚れたシートをそのままにしたり、長時間の留守番で不衛生にしたりするのは避けましょう。
過剰に反応しない: 失敗した時に構いすぎると、「失敗すれば注目してもらえる」と勘違いさせてしまうことがあります。


犬のタイプ別の「こだわり」を知る
ワンちゃんによって、トイレができないこだわりが異なります。

清潔重視派: シートが少しでも汚れていると使いたくないタイプ。
足裏の感触重視派: メッシュ素材や慣れない踏み心地を嫌がるタイプ。
マーキング派: 自分の匂いが残っている方がしやすい、または他の犬の匂いの上からかけたいタイプ


成功率を高めるために
トイレのしつけだけでなく、日々の生活全体が影響します。

心身のバランス: 適度な運動やしつけ学習を取り入れ、ストレスを溜めないことが学習能力の向上につながります。
質感の区別: 犬は足裏の感触で場所を覚える傾向があります。絨毯やマットがトイレシートの感触と似ていると間違えやすいため、トレーニング中は敷物を片付けるのも効果的です。

2026年05月09日

𠮟ると怒るの違い

「叱る」と「怒る」は、一見するとどちらも相手に厳しい声を出す行為に見えますが、その「目的」と「視点」が根本的に異なります。


叱る(客観的・教育的)
「叱る」は、相手の成長や改善を目的とした、理性的でコントロールされた行為です。

目的: 相手に「何がいけなかったのか」を気づかせ、正しい行動へ導くこと。
視点: 常に「相手のため」に向けられています。
感情: 感情に任せるのではなく、相手に伝わる最適なトーンを選択します。
特徴: 短く、的確で、一貫性があります。ルールや境界線を教える「指導」に近い状態です。


怒る(主観的・感情的)
「怒る」は、自分の中に湧き出た不満やイライラをぶつける、感情の放出です。

目的: 自分の不快感や怒りを解消すること(発散)。
視点: 自分の感情が中心であり、「自分」に向けられています。
感情: 怒りのエネルギーに支配されており、トーンや内容がエスカレートしやすいです。
特徴: 過去のことを掘り返したり、人格を否定したり、その時の気分によって基準が変わったりしがちです。


「叱る」は短い合図
犬にとっての「叱る」は、説教ではなく「その行動は中断してください」という警告であるべきです。

活用法: 「ノー」「ダメ」といった短い言葉を、低いトーンで、行動の直後に伝えます。
ポイント: 長々と声を出し続けると、犬は「飼い主が興奮して吠えている」と勘違いし、一緒にテンションが上がってしまうことがあります。冷静に「NO」と伝え、行動が止まった瞬間に次の指示(オスワリなど)へ移行するのが理想的です。


「怒る」がもたらす副作用を避ける
感情に任せて「怒る」ことは、しつけにおいて逆効果になるケースがほとんどです。

恐怖心による副作用: 理不尽に激しく怒鳴ったり叩いたりすると、犬は「何をしたらダメか」を学ぶのではなく、「飼い主が怖い」と学習します。これが重なると、防衛本能からの攻撃行動や、過度な怯えにつながります。
信頼の崩壊: 昨日は笑って許してくれたのに、今日は虫の居所が悪くて怒る。こうした一貫性のなさは、犬の精神的な安定を損ないます。

2026年05月09日

きれいごと主義による教育の歪み

現在の動物行動学やドッグトレーニングの学術界には、「結論(ポジティブ・動物愛護)ありきの綺麗ごと」に偏り、現場の現実を無視した極端な主張が見られます。

例えば、「叱る(プレッシャーを与える行為)=すべて悪」と決めつけるために、実験や論文の前提条件を極端なケース(虐待レベルの恐怖や肉体的苦痛)に設定し、それを「日常のちょっとした叱責」にまで拡大解釈して全面否定するという強引な論法(ストローマン論法)がしばしば使われます。

この「現実を無視した、矛盾だらけの“自称”科学的根拠」がなぜまかり通るのか、その背景にある歪みを3つの視点から整理します。

1. 学者の「結論ありき」のインセンティブ(成果報酬)

現在の学術界や国際的な動物福祉(アニマルウェルフェア)のトレンドでは、「動物に一切のストレスを与えないこと」が正義とされています。

研究費や評価の偏り: 「叱ることの有効性」を証明しようとする研究は、動物虐待の倫理に触れるため審査が通りにくく、研究費も出ません。結果として、「褒めるしつけの優位性」をアピールする論文ばかりが量産されます。

極端なデータの流用: 「体罰や怒鳴り声が犬のコルチゾール(ストレスホルモン)を爆発的に高めた」という極端な実験データを根拠に、「だから低い声で『ノー』と言うのもダメだ」と、グラデーションを無視した暴論を展開します。

2. 「実験室」と「現場」の溝

学者が論文を書く「クリーンな実験室」や、条件の良い家庭犬だけを相手にする環境と、現場が直面する「理不尽な現実」には深い溝があります。

命の危険がある現場: 目の前で犬が他人に飛びかかろうとしている、あるいは毒物を飲み込もうとしている瞬間、悠長に「褒めるタイミング」を待つ余裕はありません。一瞬の「威圧・圧迫(低い声や強い制止)」で犬の行動を強制停止させなければ、犬や人間の命に関わります。

綺麗ごとの破綻: 100%褒めるだけで問題行動が直るなら、世の中から殺処分される犬や、噛み癖で悩む飼い主はいなくなります。現場のプロは、綺麗ごとだけでは救えない「理不尽な個体(強い支配欲や攻撃性を持つ犬)」を、適切なプレッシャー(威圧のコントロール)によって社会適応させています。

3. 言葉の定義の矛盾とすり替え

「叱るのを全面否定」する学者やドッグトレーナーほど言葉の定義を無視し、自分たちの都合の良い言葉にすり替える発言をします。

彼らは「犬に不快感を与えて行動を減らす行為(弱化)」を否定しながら、実際にはリードをクッと引いて動きを止めたり、犬の前に立ちはだかって圧迫したりします。

これらは行動学的に立派な「嫌悪刺激(罰・威圧)」であるにもかかわらず、彼らは「これは叱っているのではなく、ボディブロック(空間の管理)です」と言い張ります。やっていることは同じ「犬への心理的ストレス」なのに、矛盾を言葉のレトリックで自分たちを正当化しているのです。

結論

「現場が疲弊する、矛盾した科学的根拠で正義を振りかざしてくる」という違和感は、まさにその学問分野が抱える「きれいごと主義(ポリティカル・コレクトネス)の行き過ぎ」の構造からこそ生じるものです。

科学的根拠(エビデンス)は本来、現実をより良くするための道具であるべきですが、一部の学者にとっては報酬を得るため、「自分のイデオロギー(動物を叱ってはならないという正義)を正当化するための武器」になってしまっています。

社会的な生物である以上、適度なストレスや緊張感(威圧)は、安全や共生、ルールを学ぶために不可欠な要素です。
ただ、その一方でSNSの発達による監視社会で生き残る戦略として、「ホワイト社会」が現在のトレンドであるとも思います。

きれいごと主義による教育の歪みの構造
学者はきれいごとが得になる⇒矛盾を抱えた現場の親と先生が疲弊する⇒子供が学習で損をする⇒日本の将来は大丈夫?

2026年05月18日

ドッグトレーナーの言うエネルギーとは?

犬のしつけやドッグトレーニングの文脈で使われる「エネルギー(エナジー)」は、スピリチュアルなオカルト話ではなく、「人間や犬が放っている雰囲気、覇気、緊張感、あるいは心の余裕」といったものを、感覚的にわかりやすく言語化したものです。

1. 人間側の「エネルギー」とは?
犬は人間の言葉を理解しているわけではなく、人間の「非言語コミュニケーション」を驚くほど敏感に察知しています。トレーナーが言う「エネルギー」の正体は、主に以下の3つです。

感情と生理現象(心拍数やアドレナリン)
人間が「あ、吠えそう!どうしよう…」と焦ったり、怒ったりしているとき、体は緊張し、心拍数が上がり、呼吸が浅くなります。犬はこれを「飼い主がパニックになっている=危険な状況だ!」と察知し、自分も興奮したり警戒したりします。このピリピリした空気を「マイナスのエネルギー」と呼びます。

姿勢と態度(ボディーランゲージ)
胸を張って堂々と歩いているか(自信に満ちたエネルギー)、おどおどして腰が引けているか(弱いエネルギー)です。犬の社会では、堂々としていて冷静な個体が信頼されるため、人間の姿勢や態度がそのまま犬へのリーダーシップに直結します。

一貫性と「覚悟」
「ダメなものはダメ」とブレない芯を持っているかどうかです。人間の迷いや「かわいそうかな…」という躊躇は、犬には「頼りないエネルギー」として伝わってしまいます。
よく「穏やかで毅然としたエネルギー」が大事だと言われますが、これは「心はイライラせず落ち着いていて、態度はブレずに堂々としている状態」を指します。


2. 犬側の「エネルギー」とは?
一方で、犬が持っている「エネルギー」は、「その子が持っている活動量のキャパシティや、その瞬間の興奮度合い」を指すことが多いです。

持って生まれたエネルギーレベル
犬種や個体によって、「1日中走っても元気な高エネルギーな犬(ボーダーコリーやジャックラッセルなど)」もいれば、「寝ているのが好きな低エネルギーな犬」もいます。

エネルギーのバースト
運動不足や退屈によってエネルギーが体内に溜まると、犬はイライラし、吠えや破壊行動などの「問題行動」としてそれを爆発させます。

3. なぜ「エネルギー」という言葉を使うのか?
「非言語コミュニケーション」「微細なボディーランゲージ」「心拍数やホルモンの変化」「毅然とした態度」と一言ずつ説明すると、専門的すぎて直感的に伝わりにくいからです。

それらを総称して「あなたがまとっている雰囲気(=エネルギー)を、犬は全部見抜いていますよ」と伝える方が、飼い主側も「あ、自分が焦ったらダメなんだな」と直感的に理解しやすいため、多くのトレーナーがこの言葉を使っています。

要するに、「犬をごまかすことはできない。犬をコントロールしたければ、まずは自分自身の心と態度(エネルギー)をコントロールしなさい」というアプローチを意味しています。

ちなみにエルドッグでは抽象的で伝わりにくいので、極力使わないようにトレーニングしています。

2026年05月18日

厳しいだけのトレーニングのメリットデメリット

「ひたすら厳しく、恐怖や体罰、絶対服従で支配する教育」これもまた、人間社会の現実や生物の本質を無視した、「現場を壊し、犬や子供の精神を破壊するハイリスクのアプローチ」です。
「ひたすら厳しい主義」が持つ、一瞬のまやかし(メリット)と、取り返しのつかない致命的な欠陥(デメリット)を整理します。


メリット:この主義が好まれる「一瞬の錯覚」

即効性があるように見える
強い恐怖や肉体的苦痛(体罰、怒鳴り声)を与えると、生物は身の安全を守るためにその瞬間の行動をピタッと止めます。表面的には「一発で言うことを聞いた」ように見えるため、指導者側は「効果があった」と錯覚し、全能感を満たされます。

短期的には「統制」が取れる
怯えさせることで、反抗する気力すら奪うため、一見すると「大人しくて規律正しい集団(または犬)」を瞬時に作り出すことができます。

指導者(親・教師・飼い主)の能力が低くてもできる
「どうすれば自発的に動いてくれるか」を考える知恵や、丁寧なコミュニケーション能力がなくても、「暴力を振るう」「大声を出す」という原始的な方法だけで相手を動かせるため、指導者側にとっては最も楽な方法です。


デメリット:裏で進行する5つの致命的な崩壊

「思考停止」と「無気力」の量産
【デメリットの核心】です。何をしても怒られ、逃げ場がない環境に置かれ続けると、生物は「何をやっても無駄だ」と悟り、自分で考えることを完全にやめてしまいます。犬であれば生気を失ったロボットのようになり、人間であれば指示待ち人間、あるいはうつ病を発症します。

「監視の目が消えた瞬間」の暴走と非行
この教育は「恐怖」で抑えつけているだけなので、「恐怖の源(怖い先生、怖い親、怖い飼い主)」の目が届かない場所では、ルールを一切守らなくなります。
犬の場合: 飼い主の前では大人しいが、他人の前では猛烈に噛みつく。
人間の子供の場合: 家では良い子だが、学校や裏社会で陰湿ないじめや非行、犯罪に走る。

信頼関係の完全な破壊
尊敬ではなく「恐怖」で繋がっているため、絆はゼロです。犬や子供の心には、指導者に対する「不信感」「恐怖」「激しい怒り」が蓄積されます。

自己防衛のための「嘘」と「逆襲」
怒られないために「隠れてやる」「嘘をつく(犬なら証拠を隠すために排泄物を食べるなど)」という歪んだ知恵がつきます。さらに、犬や子供が成長して体力が追いついたとき、あるいはストレスが限界突破した瞬間に、「窮鼠猫を噛む」の如く、凄まじい暴力や本気噛みとなって指導者に逆襲(リベンジ)が始まります。

「正しい行動」がいつまで経っても身につかない
「これをやったらダメ(罰)」は教えても、「じゃあどうすれば褒められるのか(正解)」を教えていないため、常にビクビクして正解を探し回る、精神的に極めて不安定な状態が続きます。


エルドッグではバランスを考えて適度に褒めると𠮟る、メリットを最大限に、デメリット最小限にできるようにトレーニングします。

2026年05月18日

褒めるだけのトレーニングのメリットデメリット

メリット:この主義が支持される理由

飼い主の罪悪感がゼロになる
「愛犬を一度も叱らなくていい」という免罪符が得られるため、飼い主は精神的に非常に楽になります。「優しい愛護家」としての自己肯定感が満たされます。

犬との関係が初期段階では良好に見える
おやつをベースに進めるため、犬が人間の指示を「ゲーム」として楽しんでいる間は、非常に懐いて見えます。

虐待や過剰な体罰を確実に防げる
「叱る」という行為のコントロールが苦手な人が、感情を爆発させて犬を殴ったり怒鳴り散らしたりするリスクを、最初から選択肢を無くすことで強制的に排除できます。


デメリット:現場を崩壊させる5つの現実

「命の危険」をコントロールできない
【デメリットの核心】です。犬が毒物を誤飲しそうな時、車道に飛び出しそうな時、他人に噛みつこうとしている瞬間、犬の本能的な興奮は100%に達しています。この時、おやつを見せても「おやつより目の前の標的の方が魅力的」なので無視されます。一瞬で命を救うための「緊急ブレーキ(叱る・制止する)」を持たないため、最悪の事故を防げません。

犬に「何が本当にダメなのか」が伝わらない
しつけ反対派は、悪い行動を「無視する」ことで消去しようとします。しかし、例えば「家具をかじる」という行為は、かじること自体が犬にとって楽しい(自己報酬的)なため、人間がいくら無視しても犬は喜びを自給自足し、行動はエスカレートします。

「褒めるためのおやつ」への依存と肥満
すべての行動の動機がおやつになるため、おやつを持っていないと一切指示を聞かない犬になります。また、すべての問題行動を「別の行動へのすり替え(おやつをあげる)」で解決しようとするため、過食による肥満や健康被害のリスクが高まります。

飼い主がノイローゼになり、最終的に殺処分へ向かう
「褒めるだけ」で直らない重度の噛み癖や無駄吠えに直面した飼い主は、「自分の褒め方が足りないんだ」と自分を責め、精神的に追い詰められます。結果として、家庭での飼育が不可能になり、「お綺麗なしつけ論」を信じた結果、最後に犬が保健所に持ち込まれて殺処分されるという本末転倒な悲劇が多発しています。

論理の矛盾(都合の良い言葉のすり替え)
100%褒める派のトレーナーも、現実には犬の動きをリードで制限したり、ケージに閉じ込めたり(隔離)します。これらは行動学的に「負の罰(不快な状況の付与)」であり、立派なストレス(罰)です。しかし彼らはそれを「環境管理」と言い換え、「自分たちは一切叱っていない」という嘘の看板を掲げる言葉のすり替えがあります。


エルドッグではバランスを考えて適度に褒めると𠮟る、メリットを最大限に、デメリット最小限にできるようにトレーニングします。

2026年05月18日

なぜ食糞してしまうのか?

犬にとって食糞は必ずしも「悪」ではなく、野生時代の名残や生存戦略としての側面があります。

メリット

栄養の再吸収: 消化吸収能力が落ちている場合や、食事の栄養価が低い場合、未消化のタンパク質やビタミンをもう一度摂取しようとする本能的な行動です。

巣穴の清潔維持: 特に母犬が子犬の排泄物を食べるのは、外敵に居場所を知らせる「ニオイ」を消し、巣穴を清潔に保つための防衛本能です。

退屈の紛らわしさや遊び: 口寂しさや好奇心から、身近にある「動かないおもちゃ」のような感覚で口にしてしまうことがあります。

天然のワクチン効果: 他の個体の便に含まれる多様な菌に触れることで、自身の免疫システムを「教育」し、より強い抵抗力をつけようとする本能的な働きです。

環境への適応: その土地に住む他の動物の便を口にすることで、その環境特有の微生物叢を取り込み、生息地に適応しやすくするメリットがあります。


デメリット
家庭犬として暮らす上では、やはりリスクや問題点も多くなります。

寄生虫・細菌感染のリスク: 自分の便だけでなく、他の動物の便を食べた場合、寄生虫やウイルス、細菌を体内に取り込んでしまう危険があります。

口臭と衛生上の問題: 当然ながら口臭が非常にきつくなります。また、食糞をした後の口で飼い主さんの顔を舐めたり、家の中の物に触れたりすることで、人間側への衛生被害も無視できません。

消化不良のループ: 一度排泄されたものは本来不要な老廃物です。それを繰り返すことで胃腸に負担がかかり、下痢や嘔吐を誘発することがあります。

飼い主との関係性への悪影響: 飼い主さんが過剰に驚いたり反応することで、犬が「食べれば注目してもらえる」と勘違いしたり、逆に「隠れて食べなきゃ」とコソコソするようになったりと、信頼関係が低下する一因になります。

愛情表現が制限されてしまう
「食糞をされると、どうしても口元の汚れやニオイが気になってしまい、顔を近づけたり顔を舐められたりするのを拒絶したくなってしまう。本当は全力でスキンシップを取りたいのに、心のどこかで『汚い』というブレーキがかかってしまうこともあります。

「家」という共有スペースの崩壊
家の中は、犬にとっても私にとっても一番清潔でリラックスできる場所であってほしい。食糞によって部屋の中に便の成分やニオイが広がってしまうと、その空間を共有することが苦痛になり、一緒にくつろぐ時間が楽しめなくなってしまいます。


食糞を防ぐために大切なことは飼い主による環境のコントロールと事前の準備です

犬に「食べるな」と自制心を求めるよりも、「食べる機会を与えない」環境を作り、事前に食べさせないように準備をしておいた方が、お互いのストレスが少なくなります。

2026年05月18日

毅然とした態度とは?

毅然とした態度」とは、自分の信念や意思をしっかりと考え、周囲の意見や感情、その場の空気に流されることなく、終始一貫して堂々と振る舞う様子を指します。

犬のしつけにおいて、「毅然とした態度」は愛犬に安心感を与え、信頼関係を築くための最も重要な土台になります。

犬は本能的に「群れの秩序」や「一貫したルール」を求める動物です。人間の基準がコロコロ変わると、犬は「どう行動すれば安全なのか」が分からず、不安やストレスを感じてしまいます。


1. 「一貫性」を持つ
毅然とした態度の核心は、「ダメなものは、いつでも、誰が相手でもダメ」というブレないルールです。

状況で変えない: 服が汚れていない時は飛びついても笑っているのに、お気に入りの服を着ている時だけ「コラ!」と怒るのはNGです。犬にとっては「さっきは良くて、なぜ今はダメなのか」が理解できません。

おねだりに屈しない: クレートの中で鳴いている時や、ご飯を催促して吠えている時に、「かわいそうだから」「うるさいから」と応じてしまうのは毅然としていません。「吠えれば要求が通る」と学習させてしまいます。静かになるまで完全に無視する、という徹底した姿勢が必要です。


2. 感情的に「怒る」のではなく、冷静に「伝える」
「毅然」とは 大声で怒鳴ったり、イライラして感情をぶつけたりするのではなく平常心で伝えることです。

冷静なトーン: 犬がルールを破った時は、低く落ち着いた声で「ノー(いけない)」と短く明確に伝えます。

平常心: 不安や焦り、イライラといったマイナスな感情をコントロールします。


3. 「堂々」と指示を出す
人間側の迷いや不安、あるいは「かわいそうだな」という罪悪感は、声のトーンやボディーランゲージを通じて驚くほど犬に伝わります。 指導者がオドオドしていると、犬は「この人についていって大丈夫か?」と不安になり、自分が群れを引っ張ろう(=問題行動)としてしまいます。

指示を出すときは、「◯◯してね?」というお願いではなく、「(あなたのために)こうしなさい」という明確に、堂々と指示を出します。

まとめ

「一貫して」「冷静に」「堂々と」の3つが犬に対する「毅然とした態度」に重要です。

2026年05月18日