雨の日や暑さが厳しい日、お散歩に行けない日でも、犬と楽しくエネルギーを発散できる室内遊び。
実は室内遊びは、単なる運動不足・ストレス解消にとどまりません。「おもちゃへの反応を引き出すこと」や「遊びのルールを教えること」を意識すれば、「マテ」や「アウト(離して)」といった大切な「しつけ」に直結させることができます。
犬が夢中になるおもちゃの動かし方と、遊びを通したしつけのコツをご紹介します。
おやつを使わずにおもちゃに反応させるコツ
愛犬がなかなかおもちゃに興味を示さない、またはすぐに飽きてしまうときは、ただ与えるのではなく、以下の動かし方や管理を取り入れてみてください。
生き物のように動かす: 床スレスレを「カサカサ」「チョロチョロ」と小刻みに這わせたり、突然速く動かしたり緩急をつけたりして、犬の狩猟本能を刺激します。
出しっぱなしにしない: おもちゃは普段隠しておき、「このおもちゃが出ると楽しい時間が始まる」という特別感を演出します。
飼い主が一番楽しそうにする: テンション高く大げさにリアクションし、声のトーンや全身を使って「それ最高に楽しそう!」と思わせます。
最初は犬に勝たせて自信をつける: ずっと人間が引っ張り続けるのではなく、少し引っ張り合ったらパッと力を緩めて犬に持たせ、「勝った!」という達成感を味あわせます。これにより「飼い主と遊ぶのは最高に楽しい」という意識が芽生え、指示への集中力が高まります。
引っ張りっこ(トイ遊び)
ロープやおもちゃを使った引っ張りっこは、犬の本能を刺激する定番の遊びであり、犬のしつけ(特に「主導権の理解」や「興奮のコントロール」)を学ぶ上で最も効果的な遊びです。
遊びを「しつけ」につなげる方法(マテ・アウト): 引っ張りっこで犬がテンション高く盛り上がってきたタイミングこそ、しつけを教える大チャンスです。おやつを使わなくても、「おもちゃの継続=最大の報酬」として機能させます。
「アウト(離して・ちょうだい)」の練習: 盛り上がっている最中にピタッと手を止め、「アウト」と声をかけます。おもちゃを引っ張るのをやめ、動きを止めてじっと待ちます。犬が自ら口を離したら、大げさに声やスキンシップで褒め、すぐに「よし!」の合図で遊びを再開します。「おもちゃを離すと、また楽しい遊びが再開する」と学習させます。
「マテ(興奮のコントロール)」の練習: おもちゃをいったん落ち着かせるために、離したタイミングで「スワレ」や「マテ」の指示を出します。興奮状態の最中でも「人間の声や指示に耳を傾けて落ち着く」トレーニングになります。
ボール遊び
家の中で「走る」「追いかける」欲求を手軽に満たせる大人気のアクティビティです。ただ闇雲に投げ続けると興奮しすぎてしまうため、ルールとセットで行うのがポイントです。
やり方とコツ:「待て」からスタート: すぐに投げず、愛犬に「マテ」をさせます。しっかりアイコンタクトが取れたら、優しくボールを転がして「よし!」で取りに行かせます。
反応を引き出す: ボールをただ転がすのではなく、床スレスレを「チョロチョロ」と動かして獲物のように演出すると良いでしょう。
しつけへの効果(アウト・おいで): アウトと言いながら犬の嚙める範囲をだんだん少なくしていき、犬がボールを離したら褒める。おいでは飼い主が楽しく呼び、犬が戻ってきたら褒める。おいでで最初来ない可能性がある場合リードをつけるのもおすすめです。
かくれんぼ
おやつやオモチャを使わず、飼い主自身の声と姿を使って犬の本能を刺激する遊びです。
やり方:愛犬に「マテ」をさせ、別の部屋や家具の陰(姿が見えない場所)に隠れます。
隠れたら「おいで!」と一声だけ声をかけ、愛犬が探しに来るのを待ちます。
無事に見つけられたら、大好きなおもちゃで遊ぶか、体全体を使った盛大なナデナデと褒め言葉で喜びを伝えます。
犬の感覚と探し方のコツ:
ニオイ(臭気)と音をフル活用: 犬は優れた嗅覚で飼い主さんの体臭や足跡のニオイをたどり、足音や衣擦れの音などの聴覚も合わせながら居場所を突き止めます。
難易度の調整: 初心者のときは少し姿を見せて「あそこにいれば見つかる」という成功体験をさせ、慣れてきたら完全に隠れて「嗅覚」と「頭脳」をフル回転させる本格的なゲームに発展させます。
まとめ
室内遊びは、愛犬の運動不足やストレスの解消のほかにも「飼い主さんの指示を聞くと、楽しい時間が続く」という最高の学習時間です。おもちゃの動かし方や遊びのルール(マテやアウト)を工夫することで、愛犬との絆はより一層深まっていきます。

