ボール遊びの最中に「まて」を教えるのは、犬にとって「動きたい!追いかけたい!」という強い衝動をコントロールする自制心のトレーニングになります。
ステップ 1:ボールを「見せるだけ」のまて
まずは、ボールが動いていない状態から始めます。
犬を目の前に座らせます。
ボールを犬の目の前に提示し、同時に「まて」と声をかけます。
犬がボールに飛びつかず、1〜2秒でもじっと待てたら、「よし(解除の合図)」と言って、手に持っているボールをそのまま与えるか、軽く転がしてあげます。
ポイント
最初はボールを動かさず、静止した状態に対して我慢させることからスタートします。
ステップ 2:ボールを「動かす」まて
次は、ボールの動きに反応する衝動を抑える練習です。
「まて」とかけ、犬の目の前でボールをバウンドさせたり、地面で左右に小さく動かしたりします。
犬が動こうとしたら、ボールを体や手で隠して「動いても手に入らない」ことを教えます。
動かしているボールを待てたら、「よし」と合図を出し、ボールを転がして遊ばせます。
ステップ 3:ボールを「投げる瞬間」のまて
ここからが本番です。犬が最も興奮する「投げる瞬間」にブレーキをかけます。
犬を座らせて「まて」をかけます。
いつもより近めの距離(1〜2メートル先)に、優しくボールを転がすか投げます。
犬が飛び出さずにその場で待てたら、すぐに「よし!」と合図を送り、落ちたボールを追いかけさせます。
ポイント:
ボールが地面に落ちて完全に止まるまで待たせる必要はありません。「投げた瞬間に飛び出さない」ができれば、解除の合図を出して走らせてあげてください。
成功させるためのコツと注意点
「よし(解除の合図)」を明確に
犬が勝手に動くのではなく、必ず「人間の『よし』の合図があるから動ける」というルールを一貫させてください。合図が出る前に動いてしまったら、ボールをサッと回収し、最初からやり直します。
興奮度が高すぎる時は無理をしない
ボールを見ると我を忘れてしまう場合は、「まて」の基礎をしっかり固めてからボール遊びに応用してください。
最初は短い距離・低いテンションから
最初から長い距離を高いテンションであおってしまうと失敗しやすいので注意です。最初は「ポトンと目の前に落とす」くらいから難易度を調整していきましょう。

