ご飯の個体に合った量の考え方

愛犬にぴったりなごはんの量は、ドッグフードのパッケージに書いてある「体重〇kgなら〇g」という目安だけでは決められません。犬も人間と同じで、一頭ごとに代謝の良さや日々の活動量(消費カロリー)、体質(吸収率や代謝)がまったく異なるからです。

数字にとらわれすぎず、愛犬の「頭の大きさ」と「体に触った感覚」をものさしにして、その子に合った量を見つける方法をご紹介します。

1. 愛犬の「頭の大きさ」を基本のスケールにする

まずは愛犬の頭(頭蓋骨)のサイズをイメージしてみてください。

なぜ「頭」をイメージするの?
犬の体の構造上、「胃の容量」と「頭蓋骨の大きさ」はおおむね比例すると言われています。特に自然界の肉食・雑食動物に近い食事を与える際、1回に胃へ収まる適量を図る簡易的な尺度として、「その犬の頭の鉢に入るくらいの量」が胃のサイズ感に近いと考えられているためです。

自分だけの「ものさし」を持つ
「この子の頭のサイズに対して、ごはんはこれくらい」という視覚的なイメージを一度作っておくと、毎回細かく計量できないときでも、極端にあげすぎたり少なすぎたりする失敗を防げます。

「固定」ではなく「調整」の基準にする 理想的な体型をキープできているときの1食分を「基準」とします。たくさんお散歩した日やドッグランに行った日は少し増やし、運動量が減る季節やシニア期に入ったら少し減らすなど、基準を中心にして柔軟に調整してあげましょう。


2. フードの種類(密度)による違いを知る
同じ「頭のサイズに対する量」でも、フードの種類によってカロリーや水分量は大きく変わります。

ドライフード(カリカリ):
ギュッと栄養が詰まっているため、見た目の量が少なくても高カロリーです。

ウェットフードや手作り食:
水分が多いため、ドライフードと同じカロリーを摂るには見た目のボリュームが多くなります。

フードの種類を変えるときは、見た目の量だけに惑わされず、少しずつ調整していくことが大切です。


3. 最後は「体に触る」触診で答えあわせ
数値という記号だけに頼るのではなく、普段からスキンシップを兼ねて体に触れ、健康状態をチェックする習慣をつけることが何より大切です。直接体に触れることで、体型の変化だけでなく、皮膚のトラブルや腫瘍、痛みのサインなどにも早期に気づくことができます。

また、パピー期と老犬期では代謝や消化吸収能力が大きく異なるように、成長段階や年齢によっても必要なエネルギー量は変化します。その子の運動量や生活環境、ライフステージをしっかり見極めながら、体に触れた感触をもとにごはんの量を柔軟に調整してあげてください。

※急激な体重の変化がある場合や、持病・体調に不安がある場合は、自己判断せずに獣医師さんへご相談ください。

2026年10月02日