第1グループ:牧羊犬・牧畜犬
性格の特徴: 「抜群の賢さと、強い作業意欲」 非常に知的で、人間の指示を理解して動くことに最高の喜びを感じます。状況判断力が高く、洞察力も鋭いです。
行動の傾向: 動くものを追いかけたり、1箇所にまとめようとする「牧羊本能」があります。エネルギーが有り余ると、人間の足や自転車を追いかけるが出ることがあります。
接し方: 体力だけでなく「頭を使わせる遊び」を取り入れ、退屈させないことが大切です。
第2グループ:使役犬
性格の特徴: 「強い責任感、忠誠心、そして防衛本能」 家族を守るという意識が強く、非常にタフで頼りがいがあります。冷静でどっしりとした構えを持つ犬種が多いです。
行動の傾向: 自宅の敷地や家族を守ろうとする番犬気質(警戒心・防衛本能)が出やすいです。大型で力が強いため、一貫したルールが必要です。
接し方: 幼少期からの社会化と、飼い主が「頼れるリーダー」として一貫した毅然たる態度を示すことで、非常に紳士的で落ち着いた相棒になります。
第3グループ:テリア
性格の特徴: 「不屈の闘志、勇敢、エネルギッシュ」 「テリア・キャラクター」と呼ばれるほど、気が強く、独立心に溢れ、決してへこたれないタフな精神を持っています。
行動の傾向: 刺激に対して非常に過敏で、動くものへの反応(捕食本能)が早いです。穴を掘る、吠える、追いかけるといった行動が本能的に出やすいです。
接し方: 頑固な一面もあるため、力で押さえつけるのではなく、彼らの高いモチベーションをうまくコントロールしながら、根気強くルールを教えていく必要があります。
第4グループ:ダックスフンド
性格の特徴: 「独立心が強く、負けん気が強い」 小さな体ですが中身は立派な猟犬(テリアに近い気質)です。自分で判断して行動する自立心と、勇敢さを持っています。
行動の傾向: 巣穴の獲物に向かって吠え立てていた歴史から、警戒吠えや要求吠えが出やすい傾向があります。
接し方: 吠えのコントロールや、ルールをしっかり教えることが大切です。また、体型的に腰への負担(ヘルニア)に配慮した環境づくりが必要です。
第5グループ:原始的な犬・スピッツ(和犬)
性格の特徴: 「自立心が高く、一途(ワン・マン・ドッグ)」 野生のオオカミに近い気質を残しており、ベタベタ甘えるよりは適度な距離感を好みます。「この人」と認めた飼い主には深い忠誠心を示しますが、他者にはクールです。
行動の傾向: 警戒心が強く、自分のパーソナルスペースを大切にします。嫌なことは嫌とはっきり主張する強さを持っています。
接し方: 無理に距離を詰めず、犬の自立心を尊重しながら信頼関係を築くことが重要です。一貫性のあるリーダーシップに対して、非常に高い信頼を寄せてくれます。
第6グループ:嗅覚ハウンド
性格の特徴: 「マイペース、頑固、でも社交的」 一度においを嗅ぎ始めると周りが見えなくなるほどの集中力(執着心)を持ちます。一方で、群れで猟をしていたため、他の犬や人間に対してはフレンドリーで協調性があります。
行動の傾向: 散歩中は下を向いてにおいを追跡することに夢中になりやすく、呼び戻し(呼びかけ)が耳に入らなくなることがあります。遠くまで響く声で吠える傾向もあります。
接し方: お散歩の中で「におい嗅ぎ」の欲求を正しく満たしてあげることがストレス発散になります。
第7グループ:ポインター・セター
性格の特徴: 「優美、感受性が豊か、仕事熱心」 ハンターと密に連携して仕事をしてきたため、人間の動きや指示に対して非常に敏感で、協調性が高いです。
行動の傾向: 鳥などの獲物を見つけると、ピタッと体を固めて指し示す本能(ポインティング)が見られます。非常にスタミナがあります。
接し方: 繊細な一面もあるため、高圧的な態度よりも、わかりやすい導きと褒め言葉を組み合わせたトレーニングが効果的です。広大な運動量が必要です。
第8グループ:レトリバー・フラッシングドッグ・ウォータードッグ
性格の特徴: 「抜群の協調性、従順、人間が大好き」 「人間に協力すること」自体が遺伝子レベルで大好きな、非常に作業意欲の高いグループです。他者や他の犬に対しても寛容で、社交的な犬種が多いです。
行動の傾向: 物を口に咥えて運ぶ(レトリーブ)習性があり、水遊びが大好きです。若齢期はエネルギーが爆発しやすいですが、基本的には学習能力が非常に高いです。
接し方: 人と何かをすることが大好きなので、コミュニケーションを重視したトレーニングでどんどん才能を伸ばせます。
第9グループ:愛玩犬(コンパニオンドッグ)
性格の特徴: 「人懐っこく、高いコミュニケーション能力」 家の中で人間と過ごすことに特化してきたため、人の感情を読み取る能力に長けており、甘えん坊で愛情深いです。
行動の傾向: 人への依存度が高くなりやすいため、お留守番などで分離不安になりやすい側面もあります(ただし、プードルやフォックス系など、ルーツに猟犬を持つ犬種はアクティブで気が強い面も併せ持ちます)。
接し方: 可愛いからと過保護にしすぎず、家庭内のルールをしっかり教えることで、精神的に自立した安定したコンパニオンドッグになります。
第10グループ:視覚ハウンド(サイトハウンド)
性格の特徴: 「家では静かで繊細、外ではスプリンター」 家の中では驚くほど静かで、猫のように気まぐれで
落ち着いています。無駄吠えも少ないグループです。
行動の傾向: 動くものを見つけた瞬間にスイッチが入り、猛スピードで追いかけようとする爆発的な加速力(視覚追跡本能)を持っています。
接し方: 感受性が強くデリケートなので、強い叱責は逆効果になりやすいです。ドッグランなど安全な広い場所で、思い切り走らせる機会を作ってあげると満足度が高まります。

